「木製」と書かれた額縁には、大きく分けて二つの種類があります。
ひとつは、無垢材の額縁です。木から切り出した材を、そのまま削ってかたちにします。もうひとつは、MDF(木の繊維を固めた板)や合板を芯にして、表面に木目のシートを貼ったものです。どちらも木を原料にしているので、いずれも「木製」と呼ばれます。
後者には、はっきりとした良さがあります。反りや割れが起きにくく、価格を抑えられ、同じ色と木目で数を揃えられます。同じ額縁をいくつも並べて飾りたいときには、こちらのほうが向いています。
無垢材は、その反対です。一点ずつ木目も色味も違い、湿度によってわずかに動きます。ただ、使い続けるほどに艶が生まれ、色に深みが増していきます。表面を削り直せるので、傷がついても手を入れられます。買った日がいちばん美しい、という素材ではありません。
見分けたいときは、額縁の角を見てみてください。四隅で木目がつながっているか、側面にも木目が続いているか。木目のシートは、同じ柄が一定の間隔で繰り返されることがあります。
どちらが良いというものではなく、飾りたいものと、どのくらいの時間そばに置きたいかで変わります。数を揃えて気軽に掛け替えたいのか、ひとつを長く使いたいのか。
久米装枠舎の額縁は、すべて無垢の木からつくっています。木の種類ごとの違いは「木の種類は、どのように選べばよいですか?」を、時間による変化は「無垢の木の額縁は、時間とともに変化しますか?」をご覧ください。